2015年06月25日
聞いて聴いて深堀するファシリテーション講座開催!!
7月18日(土)13:30より、
『聞いて聴いて深堀するファシリテーション講座』
を開催します\(^o^)/
講師は大人気の ポテンシャルビジョン代表 山本武史先生!!
昨年大好評だったこの講座、
今年も面白いこと間違いなし!!
詳しくは、センターHP『ふらっと高松』をご覧ください(^.^)
2015年05月27日
基礎から学ぶNPOのための会計講座~入門編~ 平成27年度開催決定

①・②ともにおなじ内容で、NPO法人会計基準協議会専門委員会監修・認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク発行の『NPO法人会計基準ハンドブック』を使って、NPO法人の会計について、基礎から学ぶ入門編となっています。
詳しくはセンターHP『ふらっと高松』をご覧ください!!
皆さまのご参加、お待ちしてます\(^o^)/
2015年05月12日
捨てずに活かそうネットワーク新着情報#17 ハサミ 各種 21本
四国生産性本部様から、捨てずに活かそうネットワークに、ハサミ 各種 21本の提供がありました。
申込締切は、5月30日(土)で、希望するハサミの形状と本数、使用方法を記入の上お申し込みください。

ご応募お待ちしております。
申込番号:#17
提供内容:
オレンジ カバー無…1本
黒 カバー有…1本
黒 カバー無… 3本
ピンク …二本
赤 …1本
水 …1本
シルバー …4本
折りたたみ式… 1本
何本でも申し込み可能です。
希望する種類が多数の場合は、抽選とさせていただきます。
締切:平成27年5月30日(土)
※お申込みには、事前に「捨てずに活かそうネットワーク」への登録が必要です。登録には1週間程度かかります。
※物件情報は、センターHP「ふらっと高松」、ブログ、フェイスブックでもご覧いただけます。
http://www.flat-takamatsu.net/bcs/info1340.html
2015年05月02日
ステップアップ講座~ロジカルシンキング講座①~

昨年に引き続き、ものごとを論理的に捉え、
前回より時間を延長し、よりわかりやすく解説していただきます。




開催日時:平成27年6月6日(土)13:30~16:30
開催場所:高松市番町一丁目5-1 四番丁スクエア1F 会議室
対 象:市民活動団体関係者、コミュニティ関係者、興味のある方
受 講 料:無料
準 備 物:筆記用具
申込締切:平成27年5月30日(土)
講 師:ポテンシャルビジョン代表 山本 武史氏
〒760-0017高松市番町一丁目5-1四番丁スクエア1F
TEL:087-823-2701 / FAX:087-823-2706
E-mail:info@flat-takamatsu.net
2015年04月04日
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」最終回
場所は、第1回目と同じ仏生山。
第1回はお寺でしたが、今回は、電車。
コトデン仏生山駅、3番ホームに停車中の電車の中が会場です。

右側の電車が本日の会場。

会場入口。

眞鍋さん、そして、尾野さんのお話から。

尾野さん、電車のマイクを持って、見るからにうれしそうですねえ。
かなりの鉄道ファンだそうで、この日は北陸新幹線の開業日だったけど、
コッチに来てよかった とかも言われてました。

そして円陣を組んで、プレゼンがスタート。
皆さん笑顔ですが、
昨夜、遅くまで尾野塾長の添削を受けて、
当日の朝、プレゼン資料をつくった方も、何人かいらっしゃいます。
プランの一覧は、こちら。

途中、聴講生が塾生1人1人を囲んで、グループワーク。


全てのプレゼンが終了し、
コメンテイターの方からコメントをいただいて、
尾野塾長、眞鍋副塾長もコメントして、終了。
のはずが、塾生の大美さんから「ちょっと待ったぁ!」
塾生の皆さまから、尾野塾長、眞鍋副塾長、そして、人見&川井コーディネータに、記念品の贈呈。
完全にサプライズで、驚きました。

そして、7番ホームのレトロ電車(大正15年製!) へ移動し、電車の中で交流会。


みなさん、いい笑顔ですねぇ。
これからもよろしくお願いします。

文:川井(四国経済産業局)
2015年04月04日
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」講座5
映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地です。
聴講に来られた方の中には、
早めに来て、自転車でロケ地巡りをされた方もいらっしゃったようです。

****************
今回が第5回目ですが、次回はもう最終回で「プラン発表」。
講座としては、実質的に最後 です。
まずは、尾野塾長からのプレゼンテーション。


ご自身がやられてるネット古書店「(有)エコカレッジ」の話、
首都圏から島根県川本町へ移住した話、
これまで関わられてきた街の活動の話、
そして、まちの活動、そう簡単にいかないこと、
その中で、副理事長として関わっている「NPO法人てごねっと石見」と江津市の活動の話。
いやぁ、濃厚でした。
中でも、「何かを変えるには蓄積が必要」として示された、島根県江津市と、某○町の活動状況の俯瞰図。
そうだよなぁ、何か一つやったからってどうなるものでもないんだよなぁ と、唸ってしまいました。


****************
そして、塾生のワークへ。
これまでは2~3のグループに分かれてやっていたんですが、
今回は最後だし、グループ分けをせず、みんなでやろう と。
写真は、
「里山で、子どもたちが学ぶ場」をつくりはじめられている方。
塾生や聴講生の子どもさんが来ていたので、プレゼン後、子どもたちを相手に実演してもらいました。
すばらしかったです。
****************
そして、塾生のワークへ。
これまでは2~3のグループに分かれてやっていたんですが、
今回は最後だし、グループ分けをせず、みんなでやろう と。
写真は、
「里山で、子どもたちが学ぶ場」をつくりはじめられている方。
塾生や聴講生の子どもさんが来ていたので、プレゼン後、子どもたちを相手に実演してもらいました。
すばらしかったです。

最後に、集合写真を。

****************
と、本来、ここで終わりなんですが、
その後、塾生の発案で、最終発表会までに自主トレをしよう と。
別の塾生の方が、地域の家「ココカラ★ハウス」を始めてるので、
「ココカラ★ハウス」を借りて、集まって、
プレゼンの練習とプレゼンデータの作成をしよう。
そんな呼びかけがあって、何度か集まりました。

「ココカラ★ハウス」、大学生とかが集まる場になっていて、
子ども連れでも練習に集中できました。
ありがとう!


最後の写真は、最終プレゼンの前日、
3月13日の23時すぎ。
お疲れさまでした。
さっ、最終プレゼンへ。
文:川井(四国経済産業局)
2015年04月04日
2015年02月03日
捨てずに活かそうネットワーク新着情報#16 ぬいぐるみ多数

申込締切は、2月14日(土)で、
ご応募お待ちしております。
申込番号:#16

提供元:個人のかた
提供内容:ぬいぐるみ多数
詳細:1~35まで、希望する番号を記入の上お申し込みください。
何体でも申し込み可能です。希望する番号が多数の場合は、
締切:平成27年2月14日(土)

お申込みには、事前に「捨てずに活かそうネットワーク」への登録が必要です。
物件情報は、センターHP「ふらっと高松」、ブログ、フェイスブックでもご覧いただけます。
2015年01月29日
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」講座4
会場は、「男木島の魂」(ジャウメ・プレンサ作)。
フェリーのキップ売り場で、待合室で、交流の場。
そんな瀬戸内国際芸術祭の作品が会場です。

写真だと良い天気のように見えますが、この日は寒い日で、風も強く、フェリーは大揺れ。
島根県在住の尾野塾長、「隠岐汽船なみの揺れ」と言われましたが、
これが序の口だったというのが、最後に判明。でも、それは最後の最後(苦笑

まだ高松港を出港したばかりですが、この波。
フェリーが遅れて到着したので、すぐに開始。
男木島に関わって活動している方が、次々と登場されました。
****************
*まずは、「男木地区コミュニティ協議会」の大石さんが、男木島を紹介。

男木島の人口は、男性87人、女性99人の186人。平均年齢は65.6歳(2014年12月)。
1年前、2013年の平均年齢は69歳。
小中学生や幼児が増えて、平均年齢が下がってきてるそうです。
そんな大石さんの“マイプラン”は、「男木島ミュージックフェス2015(仮)」の開催。
フェリー「めおん」での船上ライブ、港での野外ライブ、島内散策、バザー、男木特産品販売などで、男木島を一人でも多くの人に知って貰うこと。
そして、男木島の魅力を発見してもらい、男木島のファン、リピーターになってもらい、移住者につなげたい。そんなプランです。
*続いて、「オンバ・ファクトリー」の大島さんと奥さま。
オンバ・ファクトリー。
坂道や細い路地が多い男木島で使われている「オンバ」(乳母車)に
カラフルなペイントを施し、島の風景を賑やかに彩る。
そんな、瀬戸内国際芸術祭の活動です。
2010年の瀬戸国際内芸術祭をキッカケに男木島に関わることになった大島さんご夫婦。
関わり始めた当時の男木島は、住民の過半数が75歳以上で、釣り人しか来ない島。
“孤島”だと感じられたそうです。
そんな男木島が芸術祭の会場になり、
大島さんのようなアーティストが来られ、多くの方が作品制作や運営で関わり、
そして、会期中、実に大勢の方が島に来られました。
そんな、2010年の芸術祭が終わった、交流会での、島民の一言。
「あんたらぁも、もう、来んようになるんか。」
その5か月後の2011年3月には、最後の中学生が卒業し、「男木小・中学校」は休校に。
男木島が無人島にならないようにしよう。
ご夫婦で、「10年後の学校再開」を目標にされ、島民になられたそうです。
まず、人として信頼してもらうことが大事。
島で生活していると、“それ、おかしいやろ”と思うこと、溢れるようにあるけど、
まずは従う。自分流ではなく、島流を大切にする。
島流に従ってやってから、“こうしたらどうやろ”と提案すると、驚くほどあっさりと受け止めてくれる。
そして、「男木deあそび隊」を結成。
観光客に来てもらうのではなく、男木島が好きな人たちが集まって男木島で遊ぶ。
そんなワークショップとかのイベントを開催。
島の人には、“何もないことはすばらしいこと”を伝えることを意識して実施。
提案した民泊も開業。
そして、2014年4月、「男木小・中学校」が再開。
UIターンも、2014年は19人に。
「若い人が住み出したら、お年寄りが安心してるのがわかる」
「“新しいものをつくる”のは難しいけど、
“昔、つくっていたものを、カタチを変えて復活する”ことはできる」と大島さん。
現在は、週の3日は高松で講師、週の4日は男木島で、オンバをつくったり、ワクワクしながら島の活動を手伝われているそうです。
*男木島チームの最後は、IUターンの「福井さんご夫婦」と「橋本さん」。
右端で座られているのが福井さん。
その左が橋本さん、福井さん奥さん。
福井さんは、男木島のご出身。
高校進学で男木島を離れ、大阪で働かれていた福井さん。
2013年の芸術祭で男木島へ戻ってきた時、小・中学校が休校になっていることを知ります。
「いつかそうなるだろうとは思っていたけど、目の当たりにしたら、ショックで。」
このままでは島が消滅すると思った福井さんの仕事はデザイン。奥さまの仕事はIT系。
パソコンがあれば仕事ができると、男木島と大阪との2拠点生活をおくられます。
そして、学校再開に向けて雇用を産み出せないかと、特産品づくりに着手。
「昔の男木島は底引き網漁が盛んだった。値段は付かなかったけど、エビが大量にとれていた。これをなんとかできないか」と。無添加の干しエビを商品化。
これが好評で、現在は品切れ状態。2015年には、1人雇用できるかも知れないそうです。
一方の橋本さんは、2013年の芸術祭で「男気プロジェクト」の作品をつくられた「TEAM 男気」(ちーむ おぎ)の作家さん。
芸術祭をキッカケに男木島に移住して、現在は“漁師の見習い中”だそうで、
なんか、皆さん、スゴイです。
****************
男木島チームの話をうかがっての、尾野塾長、眞鍋副塾長のコメント。
○200人弱の島で、移住者が1年で19人って、スゴイですねぇ。
島はもう高齢化してるから、これから若返っていく可能性がありますよね。
○移住は、年に1~2回来るファンが100~200人に増えてくると、1人移住する。
そんな傾向だと感じてるんですが、ファンづくりがすごいですね。
○チーム戦ですね。人がつながり、みんなが自然と助け合ってる“チーム感”が良いですね。

皆さんのお話を伺っているうちに、天気が良くなってきました。
そして、今日のプレゼン、もう1人は眞鍋副塾長です。
****************
東京で勤められていた眞鍋さん。
リーマンショックで会社が倒産・失業した後、渡米されるのですが、
渡米の前の数ヶ月、十数年ぶりに実家で生活されたそうです。その時、
「あれ? マスコミは、地方は疲弊してると言ってるけど、
地方の方が生き生きしてるじゃない。笑顔が多いじゃない。」
と感じられたそうです。
「都会は、全体としては人口も多いし、GDPも多い。でも、人は眉間にシワを寄せてる。」
地方や女性の時代だと思い、渡米後、東京で地元発信をされます。
そして、農家の作り手さんと出会います。
「使命感があるし、熱い想いがある。カッコいい。」
そして、<地元に戻る>、<地域おこしをなりわいにしよう>と決められたそうです。

今回は、時間が短かったので、要点をかいつまんでお話いただきました。
以下、そのエッセンスを。
【6次産業化】
よく6次産業化っていいますけど、家族経営の農家さんが2次、3次もやるって難しいんじゃないかと思うんです。
農家さんには1次、作り手に専念してもらって、自分が2次、3次を担当する。
そして、<チームで6次産業化>すれば良いと思ってやってます。
【田舎には仕事がない?】
仕事っていうのは、<困りごとの解決>です。
田舎には<困りごと>がいっぱいあります。だから仕事はいっぱいある。
ただ、都会とは構造が違うんです。
都会は、<困りごとがタテに集積>しています。だから<職になる>んです。
例えば、東京の駅。大きな駅には必ず“靴の修理屋さん”があります。
あれ、駅の階段とかでハイヒールが折れてしまう人が大勢いるから修理してるんです。
だから、駅で靴の修理をするだけで職になるんです。
でもこれ、田舎では成り立ちません。
田舎では、<いろんなことをやる>ことが必要なんです。
1つのビジネスプラン、職じゃなく、いろんなことをやって<何屋かわからない>。
そして、必ずしも<お金>になるとは限らない。
<ミカン>になるかも知れないし、<1週間後、軒先に大根>が置かれてるかも知れない。
これでOKなんです。
【地域おこし協力隊へ言っていること】
地域おこし協力隊に何か言ってくれという機会があって、その時、話したこと。
「世の中に“答え”はない。
“答え”はつくるもの。
それを“答え”と認めてもらうよう、努力する。」
小豆島に移住する時、東京の仲間は、みんな反対してました。
でも、今、みんなに“いいね”と言われます。
僕は手に職がありません。
資金調達や仲間づくりをしようと思って動いたこともありません。
ただ、<話して>、<旗を立てて>、<動く>。
すると、仲間が集まってきます。
「最後にマジックワードを。<人生は祭り>だ。」
****************
実は、もっと具体的なキーワードもご紹介いただいたんですが、省略させていただきます。(ごめんなさい)
そして、グループワークへ。
塾生のプランに、大島さんからもコメントをいただきました。

ところで、全国8箇所で塾をやられている尾野塾長、「4回目ぐらいが一番キツイ」と言われてました。
実際、今回に向けて悩まれた塾生の方、少なくなかったようですが、
そこを乗り越えて、吹っ切れた(昇華した)方、多くいらっしゃったようです。
****************
そして交流会。
ですが、ココは男木島。
交流会に参加する方は、交流会の後、チャーターした海上タクシーで帰りますが、
まず、交流会に参加できない方が帰られる、フェリーの最終便をお見送り。

島で最終便の船を見送る。なかなかレアな体験。
そして、交流会場の「島テーブル」へ。

まず、捌いてくれているイノシシの肉を自分たちで切って、
大きな生け簀に入っているタイ、サヨリ、牡蠣などなどを焼いてのバーベキュー。

コレ、塾生の波多さんにお願いして実現した、
「男木地区コミュニティ協議会プロデュース」のバーベキュー。
これもレアな体験。
大感謝 です!
2015年01月14日
市民活動団体向けのブランディング講座②
ブランディングの視点から、
市民活動のかかえる課題を
具体的に解決できる糸口をお持ち帰りください。
事前にご提出いただいた活動の概要と課題を5分間でプレゼンしていただきます。
ブランディングの概論をお話ししたあと、
ワークショップ形式で参加者全員とその課題を解くヒントを話し合いましょう。
時間の制約上、プレゼンは5人/団体程度(先着順)とさせていただきます。
発表なしのオブザーブ参加も可能です。
開催日時:平成27年3月7日(土)14:00~15:30
開催場所:高松市番町一丁目5-1 四番丁スクエア1F会議室
対象:市民活動団体、市民活動に関心のある方、地域コミュニティ協議会など
定員:プレゼン参加者 5名(先着順)
プレゼン無参加者 20名(先着順)
参加費:無料
準備物:筆記用具等
申込締切:平成27年2月28日(土)
講師:クリエイティブディレクター 人見 訓嘉
お問合せ先:高松市市民活動センター
2015年01月09日
NPO実践マネジメントシリーズ③ ~ロジカルシンキング講座~
ロジカルシンキング基礎講座

「なるほど!」「よく分かった!」「納得できた!」
と言われるような説得力のある説明、できていますか?
今回のロジカルシンキング講座では、
難しい説明をスッキリ伝える手法をお伝えします。
・説得力のある話の仕方とは?
・ものごとをスッキリ捉えるロジカルシンキング
・ロジカルに考えるための質問
・納得できる結論の導き方
以上、四つのポイントをご紹介します。
開催日時:平成27年2月14日(土)13:30~15:30
開催場所:高松市番町一丁目5-1 四番丁スクエア1F 会議室
対 象:市民活動団体関係者、コミュニティ関係者、興味のある方
定 員:20名(先着順)
受 講 料:無料
準 備 物:筆記用具
申込締切:平成27年2月7日(土)
講 師:ポテンシャルビジョン代表 山本 武史氏
問合せ先:高松市市民活動センター
〒760-0017高松市番町一丁目5-1四番丁スクエア1F
TEL:087-823-2701 / FAX:087-823-2706
E-mail:info@flat-takamatsu.net
HP:http://www.flat-takamatsu.net/bcs/info1999.html
2014年12月19日
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」講座3
全6回の講座ですが、最終回は発表会ですから、今回、早くも折り返し点を迎えたことになります。早いなぁ。
第3回の会場は「四国村、久米通賢先生旧宅」。


四国村の正式名称は「四国民家博物館」。
四国各地から古い民家を移築復原した野外博物館。
体験学習の場であり、大人の観光スポットとご紹介いただきました。

四国村を運営している「公益財団法人 四国民家博物館」の門脇さん。
民間施設だということに、驚きの声も。
さて、本日のゲストは「矢田明子」さん。通称、矢田ママ。
「NPO法人おっちラボ」(島根県雲南市)の代表理事であり、
病院の保健師さんであり、
3人の子どもを持つお母さん。
今回の「地域づくりチャレンジ塾」の先駆けとなっているのは、島根県雲南市の「幸雲南塾」ですが、矢田ママは、幸雲南塾の第1期生(2011年)であり、受講をキッカケに、「おっちラボ」を立ち上げ、若者のチャレンジを応援しつつ、幸雲南塾では第3期から事務局を担い(それまでの事務局は雲南市役所)、第4期は塾長も務めている。
そんな方。
我々の塾の先進であるとともに、塾生を含めた我々全員の先輩です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
矢田 明子さん<特定非営利活動法人おっちラボ 代表理事>
「おっちラボ」のことと、「矢田ママ」ご自身のことについて、お話しいただきました。

矢田ママ、新婚旅行で四国に来られたそうで、旦那さんが大のうどん好き。
香川に滞在した数日間に、何十軒ものうどん屋へ行っていて、
もちろん、四国村のわら家へも来られているそう。
~おっちラボのこと~
島根県雲南市で開催されている幸雲南塾のOBらを中心に、若者チャレンジをサポートする組織として立ち上げ。
現在は、幸雲南塾の運営や、塾生OBらの地域づくりに携わる活動の支援を実施。
ということですが、雲南市の人口(約4万人)に対して塾生OBは63人と、まだまだ力不足だそうで(←63人の集団が生まれてるってスゴイと思いますが…)、地域の人たちをいかに巻き込んでいくかが課題。
塾生OBと地域とのマッチング、特に、市内に43ある地域自治組織とのマッチングを行っているそうで、例えば、鳥獣害対策支援の経験を活かそうと受講し、「ケモノにまけんもの」というマイプランをつくった専業主婦の方と、鍋山地区という地域自治組織とをマッチング。その専業主婦の方が、地域のお母さんには、家庭菜園に柵をつけるといったワークショップを行い、地域のお父さんには、狩猟を教えているそうです。
~矢田ママのこと~
3児の子育てをしながら大学に通い、看護学、中でも予防学を学んでいたとき、地域の人の生涯現役活動を応援したいなぁと思い、幸雲南塾に入塾。
コアには、小さな一対一のコミュニティを大切にしたい、元気にしたいという思いがある。
幸雲南塾での、矢田ママのマイプランは「イイトコ発見プロジェクト」。
地域の人が、それぞれ得意なことを楽しくやって元気に長く暮らせるようにしたい、と、おじいちゃん・障がい者・小学生が協働して畑づくりをするなどのイベントを開催。
このプランは現在でも塾生らに引き継がれているそうです。
~高松・塾生からの質問~
Q:おっちラボではどんな勤務体系ですか?
A:矢田ママご自身は「週3日が病院で保健師、その他の日が“おっちラボ”」。
スタッフは、約半数がこのスタイルで、残りの半数(4人)がフルタイムで勤務。
人件費は助成金を活用しているそうです。
Q:財源はどうしているんですか? ~やっぱり一番気になりますよね~
A:県や市からの受託事業のほかに、今、売り出しているのが、大学生の受入研修。
大学生が“おっちラボ”の活動に参加できるプログラムを提示し、大学に予算をつけてもらってます。
具体的には、東京大学や東京薬科大学などの大学生が、地域住民の家に泊まって、日常の活動に密着した研究を行ってもらうようなこと。
また、雲南市でやっている医療の視点の地域マネジメントも、パッケージとしていろいろな地域に売れるようになればいいなと思っています。
~最後に~
とにかく、迷走したり悩んだりしたら、是非、相談してください。
いろんな経験・専門のある人がいるので、解決する方法はきっとあります!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という、力強いメッセージを受けて、グループワークへ。

聴講に来られた方も、熱心にメモをとられています。
ところで、今回の場所は「久米通賢先生旧宅」。
久米通賢先生(1780-1841)は多才な方ですが、最も有名なのは、塩を、香川県の代表的な産業へと育てられたことでしょうか。
財政難に陥っていた高松藩主(松平頼恕)から財政再建策を頼られ、現在の坂出市の浜に塩田を開発。坂出市の街の基礎を築かれた方。
ということで、坂出商工会議所の吉田さんにお越しいただきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
吉田 浩城さん<坂出商工会議所 経営指導員>
ターニングポイントは、4年前の「飲み会」。
若い経営者の飲み会で、<駅前で朝市をやったらどうか>という話が出て、やろう、やろうということに。
ところが時期は2月。予算が全くないので、完全な手づくりでやるしかなく、出展や集客の呼びかけも、口コミとユーストリームの配信ぐらいしかできなかった。
ところが、当時、ユーストリーム自体がまだ珍しく、しかも、商工会議所がやってるというので、マスコミが面白がって紹介してくれて。
それで、だんだん広がっていって。
関わってる経営者の店の売上が上がってると、NHKまでやってきて。
4年間やってたら、出展者も41店舗になって、気がついたら186回ユーストリームを配信してるんです。

また、朝市をやり出していた頃、坂出商工会議所が補助金で、“地域資源を使って何かできないか”と調査をやって、塩業で発展した街を学ぼうと、平成24年4月、街歩き「坂出あまからめぐり」がスタート。
朝市をやっていた関係で、若い経営者がガイドしています。
経営者なので、受付とか事務をする人がいないなぁと思っていたら、坂出市の観光協会が事務局を名乗り出てくれて、もう、大感謝。
毎月第3土曜日、1,500円もらってやってるんですが、3年やってると、商店主さんが自分の店を説明してくれるようになったり、街歩きのマップを持って、自分でレンタサイクルを借りてまわってる人を見かけるようになったり。
坂出市、行政以外のイベントは、ほとんどなかったんですが、街歩きも31回やってきてます。
「久米通賢先生旧宅で話す機会をいただいて光栄」
「商工会議所がこんなことやってるなんて、変わってるでしょ」と言われましたが、いやもう。
何もないところから始めて、ユーストリーム配信186回とか、街歩きは、申し込みが0人の時もあるけど、めげずに続けてるとか、ムリにお願いしないようにしてる。断られた時に凹むからとか、ノウハウが凝縮されてます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、これで第3回目のプログラムは終了したんですが、実は、ココからまさかのヒートアップがおこります。
その火付け役は、講座の最後を締めた眞鍋副塾長の言葉。
「今回、すばらしかったのはNさん。前回、“やってみる”と言ってたことを実行されてます。
みんな“迷走してる”と言ってるけど、誰も迷走なんかしてません。
“迷走してる”と言って、やらない言い訳をつくってるだけです。
やりましょう。小さくて良いから、とにかく、やりましょう。」
この日は寒波に襲われた寒い日だったんですが、眞鍋さんのエールを受けて、女性陣が肩を組んで円陣をつくり「オー」とやりだしたり、
(↑写真がないのが残念…)
不思議な熱気に包まれ、会場の古民家、温度が上がった気がします。
そして、懇親会場の「やしま第一健康ランド」へ。

中央左が、やしま第一健康ランドを運営されている株式会社オアシスの巴山(はやま)社長。
その隣、中央右が矢田ママ。
おいしい料理やお菓子を食べて、飲みながら、尾野塾長と矢田ママが塾生の話を個別に聞いて、グループワークが続きます。
懇親会の途中で、1人1人がコメントしたのですが、ここでの矢田ママのコメント。
「皆さん、恥ずかしがらずにやりましょう。“こころのパンツ”を脱ぎましょう!」
これを受けて、「私、こころのパンツを脱ぐ」、「私もパンツ脱ぐ」と大騒ぎに。
懇親会の出席者、ほとんどが30歳代の女性なんですが、“こころのパンツを脱ぐ”で大ヒートアップ。
後日、矢田ママに「こころのパンツ」解説を書いてもらった塾生がいますので、ご紹介。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
先日の懇親会で話題になった、「こころのパンツ」
矢田ママにお願いして、解説文書いてもらっちゃいました
そりゃ、また聞きより、矢田ママの言葉をダイレクトに受け取りたいでしょ?
以下、原文です。
「頭で考えすぎたり、うまくやろうとするんじゃなくて
子どもみたいに、まっすぐに、ひたむきに楽しんで、そして一生懸命に、やる
大人はこれを忘れがちですが、ようは、自分がこの大人特有の着物を脱ぎ捨てられるか、
カッコ悪いのが、実は一番かっこいい
になれるかどうか
こころのパンツを脱げるかどうか
が、道が開けるかと大きく関係してます」
お忙しいところ、依頼してすぐに返信をくださった矢田ママに感謝です。
ありがとうございます❤︎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
矢田ママ、本当にありがとうございます。
そして最後、塾生の方のコメントを紹介させていただき、終わりにします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
塾ではポンさんに諭され、怖がらず行動に出んとあかんな!と。
親睦会では矢田ママに、さくらも使ったらええし、パクったらええんや!
最初はそんなんでかまわん。なるようになるって背中を押してもらい、
マジでパンツ脱いで頑張ろうと思いました!
まずはやってみることが大事なんですよね!
最初から完璧なものをしようと思わなくても、結果はその後についてくるし、
それをベースに修正して理想に近付けていけばいいんですよね!
年下なのに、矢田ママに思わずおかん!と呼びたくなるくらい(笑)、心強かったです!
人見さん、色々お世話になります!よろしくお願いしますm(_ _)m
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
文:本山&川井(四国経済産業局)と、塾生の皆さま
2014年11月25日
捨てずに活かそうネットワーク新着情報#15
申込番号:#15
提供元:香川県自動車整備振興会高松支部青年部会

提供内容:活動に必要な希望する物品
詳細:
自動車整備工場で出たアルミを集めて換金し、団体が希望する品物を贈呈
(総額8万円程度で、1団体あたり2万円強で、2~3団体を予定)
締切:平成26年12月12日(金)
2014年11月20日
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」講座2
11月15日(土)に、第2回講座が終了しました。
第2回の会場は「相撲場」。
私、高松に相撲場があること自体、知りませんでした。
場所は、香川県営野球場(レクザムスタジアム)がある「香川県総合運動公園」(生島町)の中。
公園とかに時々ある、吹きさらしの土俵をイメージして、
ここ数日、寒い日が続いていたし、寒いだろうな~と思いつつ、着いたら、こんな場所。

屋根と壁がある!
こんな立派な場所だとは思いませんでした(スミマセン…)。
※受講生の中には「国技館」をイメージしていた方がいたらしいです(笑
さて、前回(第1回)は、「My Plan Me!編」ということで、
自分の過去・履歴などを振り返りつつ、「自分はどうしてコレをやりたいのか」を考えました。
今回、第2回は、5W1H。
「なぜ」(自分が行う原動力)、「なに」(を自分はしたいのか)…
という視点で、自分の考えを整理していくことになりました。

左から、尾野塾長、眞鍋副塾長、
地元プレゼンターの「久保 月」さん、
岡山県矢掛町からお越しいただいたプレゼンターの「室 貴由輝」さん、
そして人見コーディネータ。
皆さん、裸足になるか足袋に履きかえられて、土俵に降りられています。

「今日は“どすこい”でいきましょう」と眞鍋副塾長
では当日の模様をご紹介します。
いつものように、内外の方からケーススタディを伺って、それから、グループワークです。
まずは、高松市花園町でセレクトショップ「イクナスギャラリー」をやられている「久保 月」さんから。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
久保 月さん<株式会社tao.(IKUNAS主宰)>
「イクナス」(IKUNAS)というロゴは、逆から読むと「さぬき」(SANUKI)。
地元、讃岐を、「見方を変えたら面白いことになるだろう」というのを核にして、“ずんやり”やってます。
~“ずんやり”(←方言)がわからない方は検索を~
2002年にUターンで帰ってきて、グラフィックデザイン、中でも編集デザインをしていて、
2006年に、自分目線で発信する冊子「イクナス」というリトルプレスをつくったのが発端。
「イクナス」で、面白そう、紹介したいなぁと思って発信したのが、たまたま伝統工芸で。
そしたら、香川って、伝統工芸がいっぱいあって。
また、リトルプレスを見た人が、どこに行けば見られるの? って、問い合わせてくれるので、
「イクナスギャラリー」というセレクトショップを、デザイン事務所の横のスペースに持つことにして。
そしたら、お客さんの“こんなの欲しい”って言う声が聞こえてくるので、
なんとなく、職人さんとお客さんとの間に立つようになって。
<自分たちが考えて、職人さんにつくってもらって、自分たちが売る>という立場になりました。
伝統工芸品、「高い」とか「使い難い」とかって言われるじゃないですか。
じゃあ、実際に使ってもらおうと、
“こんな使い方どうですか”と提案するワークショップとかやるようになって。
そうすると職人さんと連帯関係が生まれてきて、
今は、職人さん、5者が毎月集まる「さぬきざんまい」という寄り合いをやったり、
自分たちイクナスとだけじゃなく、
アイディアを持っているクリエイターと職人さんをつなげる「SANUKISAN(讃岐産)」というマッチング事業もやるようになって。
まぁ、そんなことをやってきてます。

1人では話しにくいからと、人見さんとの対話形式で進行。
人見さん
デザイナーの仕事、お客さんの御用に応えるのが普通だと思いますが、
久保さんは、自分たちが欲しいものを提案して、つくってもらって、世に出している。
これって、大変な苦労があるんじゃないかと思うんですが。
久保さん
私、思考直結型で、スタッフからも「苦労を苦労と思わない」と言われてるんです。“何とかなるやろ”と思って、すぐにやろうとしちゃう。
でも、<目指すところと、自分ができるボーダーとの位置関係>によって、<誰とやるか>というセレクトが必要になるんです。
ココを間違うと面倒なことになる。
自分でやるだけなら、誰でもできるんです。やろうとさえすれば。
そう。皆さん、マンガの「ワンピース」って、ご存じですか?(笑)
最近、はまって、大人買いしちゃったんですけど、
主人公の「ルフィ」、自分勝手で、もう、メチャクチャ。
でも、仲間が多くて、自分ができないことは、できる仲間に任せる、頼る。
ルフィ、すごいっ。私、ルフィになろうと(笑)
よく、<何かをやる時は、人を巻き込もうよ>っていいますけど、
それは、できる人を得ることで、できないことができるようになる、
できるボーダーが上がるということなんですよね。
だから、私、頼れそうな人のアンテナはすっごい張ってます。
眞鍋さん
今後の展開をご紹介ください。
久保さん
未来って、自分一人ではつくれないし、誰にもわからないけど、
自分がやれることを楽しんでやる、そうやって仕掛けることはできますよね。
今、リトルプレスのイクナスは休刊していますけど、
流通がキチッと機能しないと、ものづくりの現場はうまくいかないので、
十年やってきたことを踏まえて、新たに情報発信媒体をつくろうとしています。
眞鍋さん
「作り手」、「使い手」がいるとすれば、「伝え手」ですね。
作り手の後継者不足の課題って、経済的な課題とともに、社会的評価が課題になってると思うんです。「漆器つくってる、カッコいい」っていうような評価。
それは「伝え手」の役割かもしれない。
久保さん
まさにそうです。私は「にぎやかし」と言ってますけど、今、「にぎやかし」の人間が頑張らないといけないと思ってます。
尾野さん
久保さんの立ち位置を考えると、まず「デザイナー」。その中でもニッチな「編集デザイン」。そして、「香川の伝統工芸ものづくりのプロデュース」をやっている。
こういう<3階層>になっているので、とても明確ですね。
私ですと、「古本屋」、その中でも「専門書が専門の古本屋」、そして、「島根の過疎地」でやっているという3階層。
こういう立ち位置、領域になるまで、どのぐらい期間がかかってますか。
久保さん
う~ん、10年ですかねぇ。
私、スタッフのデザイナーには、自分を出したがるなと言ってるんです。
良い場合もあるんですが、自分の引き出しを自分で決めて、可能性を消してしまってるかも知れない。
自分で決めずに、人から“あなたは○○だよね”っていう蓄積をもらいなさい、と言ってます。それを自分に当てはめると、10年ぐらいかかってますね。
~私も10年ですね、と、尾野さん。
思考直結型ですけど、意外と慎重派なんです(笑)
室さん
すごく計画的にやられてると感じました。
それは性格なんでしょうか、それとも、スケジュールとか緻密にたててやられてるんでしょうか。
久保さん
計画性はないです。面白いと思ったことをやってます。
ただ、俯瞰して見るクセはあります。
全体の動きを見て、見てる中に自分もいて、自分の立ち位置を見て確認しています。
今も、話をしながら、皆さんの反応を見て、話を軌道修正しています。
と、淡々と話される久保さん。
ほかにも、受講生から、子育てと仕事の両立など、質問が相次ぎました。
~「淡々とした語り口がツボ」。これは、尾野塾長からの感想です。
続いて、岡山県矢掛町からお越しいただいた室先生。
体育の先生ですが、環境教育、地元の「やかげ学」などをやられていて、
姉妹講座になる岡山県いかさ地域の「いかさ田舎カレッジ」にも関わられています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
室 貴由輝さん(岡山県矢掛町・矢掛中学校主幹教諭)
キッカケは、矢掛商業高校に勤務されていた平成11年。
目を輝かせて川の中の魚を見ている生徒を見た時だそうです。学校では見たことない表情。
それを見て、川を教材にしようとされます。
まず、蛍を養殖し、せっかく育てたんだからと学校で飛ばして、それを鑑賞会にしたら近所の人が大勢来られて。
蛍の養殖では、川の中で育っているところが見えないから、魚の繁殖をやり始めたら、町のポケット水族館とのコラボも始まって。
そしたら、生徒が変わってきているのを実感されていたそうです。
そんな活動をされていた平成16年、高校再編の準備が始まります。
その時、学校独自の教科を設けないかという話が県からあり、
川の教材が良かったから、それなら、社会や理科などいろいろな要素が関係する「環境」を学校設定教科にしようと提案され、そして、実際にやることになります。
ところが、誰もやったことがないので、カリキュラムがない。どう教えたら良いのかわからない。教科書もない。
困って、岡山大学の小野教授にスーパーバイザーをお願いし、教えてもらうことになります。
そこで、教えていただいた一つが、「ESD」。
※ESD:持続発展教育(Education for Sustainable Development)
ESDには、食料問題、環境問題、人権問題、宗教問題などいろいろありますが、
再編後の矢掛高校では、<環境教育を入り口にしたESD>、
持続可能な社会をつくるためにどうしたらいいのか、ということを、環境面から考えるというプログラムを始められます。

具体的には、生徒と視察へ行ったり、フィールドワークを行ったり。
例えば、無人島へ行くと、人がいないのにゴミがいっぱいある。このゴミはどこから来たんだろうと考えるプログラム。
年に一回、どぶ掃除をやって、そして、祭りが行われる。清掃と伝統行事とがセットになっていることを体験するプログラム。
そして、平成22年、環境教育から、地域連携の部分を発展させた「やかげ学」が始まります。
矢掛高校。平成18年に矢掛商業高校と合併して生まれましたが、合併したため、いろんな生徒がいるんです。
卒業して国公立大学に入学する生徒もいれば、就職する生徒もいる。
学力に大きな差があり、学校の目標が定まらず、両方から敬遠されるようになってきました。
生徒も、目的意識が希薄な生徒が多かった。
高校再編で新しく誕生したとはいえ、過疎地の高校です。周囲には、総社市や井原市など大きな町がある。いつまでも存続できるとは限らない。
生徒が、町のことを知り、学校外の人と触れあうことで、目標を持てるようになるのではないかと考えたんです。
「やかげ学」は、高校2年生から始まります。
まず、2年生の1学期は、町役場の方から、町のことを学びます。
そして2学期から1年間、地域の施設で実習し、
3年生の12月に、発表します。
実習は、週に2時間。幼稚園や小学校、高齢者施設、農業体験施設などの施設で働きます。
実際に働きながら、自分たちに何ができるかを考えます。
教師は、手分けして、実習先をまわっています。
先輩から後輩へ受け継がれていくので、受け入れ先には、高校生が、毎週、途切れることなく来ることで、喜ばれて、
生徒も、喜ばれることでやる気が出ているようです。
実際に、問題児がチームの中心になって活動したり、
大学卒業後、町に戻ってくる生徒があらわれたりしています。
戻ってきた生徒の中には、「やかげ学」を体験した町外出身の生徒もいます。
町の人たちも、子どもたちが町へ出て行くので、“しがらみ”が出てこない。
大人を巻き込んだまちづくりが、学校とともに生まれはじめていて、
今、矢掛町に、<町の未来を考える場>が生まれつつあると感じているところです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冒頭、「矢掛でやってきたことは“わらしべ長者”のようなもので、計画性がない」と言われていましたが、なんのなんの。“進化のさま”がすごいです。
尾野さん
ものすごく緻密なプログラムだけど、プランが進化するとシンプルになりますね。
眞鍋さん
まちづくりは人づくりというけど、まさに、人づくりですね。
ところで、どうして、今、中学校の先生なんですか?
(→異動に従っているだけで、どうしてなのかは、室先生も、わからないそうです)
以上、今回も、濃厚なケーススタディを2例、伺わせていただきました。
あとで伺ったら、受講生の皆さんも、かなり刺激を受けられたそうです。
そんな状態で、室先生を含めた3班に分かれてグループワーク。

最後、感想をいただきました。
眞鍋さん
具体化できてる人、結構、いらっしゃいます。
できてる人は、考えるよりも、小さなコトからやってしまいましょう。
室先生
まだ2回目なのに、実現できるプランが多いですね。
やりながら修正していけば良いと思います。



文:川井(サブ・コーディネータ、四国経済産業局)
2014年11月13日
高松市まちづくり学校「みんなの文化祭」2014
たくさんの市民活動団体や
みんなでつくる・つながる文化祭です!
校舎や緑地、体育館などをいっぱいに使って、

大人も子供も、おじいちゃんもおばあちゃんも、
障がいのある人もない人も、
一緒に楽しく参加できるお祭りです。
日時:2014年11月22日(土) 10:00~16:00
場所:四番丁スクエア 番町1丁目5-1 四番丁小学校跡地施設
主催:高松市まちづくり学校実行委員会、高松市
★フェイスブックにイベントページをつくりました!
https://www.facebook.com/events/725655304194990/?notif_t=plan_user_joined
2014年11月08日
相手の心を動かす! 想いを込めた3分間プレゼンテーション作成講座
15秒で相手の心をつかみ、
惹き付けたまま提案まで持っていく、
魅力あふれる構成のつくり方と想いが伝わる話し方をお伝えします。
概要
【最初に】・・・・・導入で心をつかむ重要ポイント
【構成で】・・・・・スムーズな流れを作る構成フレーム
【発表で】・・・・・相手を惹きつける文章や話し方
【全体を通して】・・絶対にやってはいけないこと
以上、四つのポイントをご紹介します。
※ポイントを学んでいただきながら、
開催日時:平成26年12月6日(土)13:00~17:00
開催場所:高松市番町一丁目5-1 四番丁スクエア1F 会議室
対 象:市民活動団体関係者、コミュニティ関係者、興味のある方

受 講 料:無料
準 備 物:筆記用具
申込締切:平成26年12月1日(月)
講 師:ポテンシャルビジョン代表 山本 武史氏
お問い合わせ先
高松市番町一丁目5-1四番丁スクエア1F
高松市市民活動センター
TEL:087-823-2701 / FAX:087-823-2706
2014年11月04日
地域づくりチャレンジ塾(講座1)に参加して
社会人の方々の前で発表することだけでも緊張しますが、自分の想いを発表するとなると不安はさらに広がります。自分の想いに対して自信を持てないからです。
実際のチャレンジ塾の場に参加してみると不思議と、怖じける想いよりチャレンジしてみよう!というやる気が勝りました。お寺の中という、開放的な空間も一因だったと思います。でもそれ以上に、参加者全員が共通意識として持っていた、「やってみよう!」のチャレンジ精神が場を包み込んでいて、それに自分の背中を押してもらえたのが大きかったと思います。自分のプランが否定されない空気があったからこそ、慣れない自分でも意見を熱く語ることが出来ました。発表し終わった後の清涼感と、自分の想いの熱さを感じられた経験は大きかったです。
これからの地域チャレンジ塾で、自分のプランがどこまで形作られていくのか、すごく楽しみです。

(文 松本 康作)
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」について

2014年10月29日
市民活動団体向けの ブランディング講座~活動の発展を、ブランドの視点から考えてみませんか~
市民活動団体として、次のような悩みを抱えていませんか。
対象としたい人になかなか認知されない。
何をしているのか理解してもらえない。

活動の輪が広がらない。仲間が増えない。
すべて「ブランド」構築の考え方が解決の糸口を握っています。
ブランドという言葉は、企業のみならず、や市民活動団体とも親和性の高いものです。
開催日時:平成26年12月20日(土)14:00~15:00
開催場所:高松市番町一丁目5-1 四番丁スクエア1F会議室
対 象:市民活動団体、市民活動に関心のある方、
地域コミュニティ協議会など
定 員:25名(先着順)
参 加 費:無料
準 備 物:筆記用具等
申込締切:平成26年12月12日(金)
講 師:クリエイティブ・ディレクター 人見 訓嘉
主 催:高松市市民活動センター
2014年10月24日
高松市まちづくり学校「地域づくりチャレンジ塾」講座1 イントロダクション
10月11日(土)が、その1回目でした。
ことのはじまりは、島根県雲南市が2011年から開催している
地域プロデューサー養成講座『幸雲南塾』。
これが徐々に広がり、2014年度は全国8箇所で開催することに。
高松市も、その1箇所として開催することになりました。
ご応募いただいた塾生は、13人(12組)。
19歳の大学生から57歳の会社員の方まで。平均年齢が37歳。
約半数の方が、働く女性。
そういう皆さんと、これから半年間、自分なりのマイプランを考えていきます。

全国8箇所の塾をやっている尾野塾長(右)と、
地元側(小豆島在住)の眞鍋副塾長(左)
それにしても背景が荘厳。会場のご紹介は後ほど。

第1回のプレゼンターは、写真中央で椅子に座られている3人の方。
左から、地元「仏生山まちプランニングルーム」の“倉橋直嗣さん”と“片山哲也さん”、
そして、高知県室戸市から「(一社)うみ路」の“蜂谷潤さん”にお越しいただきました。
当日のお話、模様をご紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<仏生山まちプランニングルーム>
地元仏生山のプレゼンターは、カフェ経営などを行われている倉橋さんと、IT系の会社にお勤めの片山さんのお2人。
2013年9月、仏生山コミュニティ協議会が、住民から幅広いアイディアを出し合う場をつくった。
仏生山に愛着を持っている人、積極的に発言する人が多いなか、
アイディアを出し合うだけじゃなく、実際にやろう、
役場に頼るんじゃなく自分たちで実現しよう、ということに。
そこで、6人のスタッフによる「仏生山まちプランニングルーム」を立ち上げ、
内外の関心ある人を募って4回のワークショップ(WS)を開催し、
2014年8月に「高松市ゆめづくり推進事業」への応募原案を取りまとめた。
今後の展開として、例えば家具屋さんや大工さんなど町の人に協力いただいて、
みんなで町のベンチづくりをするというWSの企画を進めている。
これからも、楽しみながら町の課題解決をしていきたい。
ということを話されましたが、いきなり、質問が相次ぎます。
Q:立ち上げるの、かなり大変だったと思うんですが、どうやって集めたんですか?
A:カフェに来てた人に声をかけたり、来てくれた元気な人に個別に声をかけて。
Q:6人のスタッフはどんな方がいらっしゃるんですか?
A:金融機関の方、公務員の方、民間企業の方。(皆さん、聴講に来られてました)
Q:巻き込み方、WSのやり方とか、うまいですねぇ。
やってる時、意識してることがあれば教えてください。(by尾野さん)
A:自分が楽しむこと、みんなに楽しんでもらうことでしょうか。
連合自治会単位の活動が重要だと思うんですが、高松市が合併で大きくなり、小回りがききにくくなってるので、こういう活動が必要だと感じてるんです。
Q:そもそも、コミュニティ協議会とか、連合自治会とか、あまり知らないんですけど。
はい、東原次長、出番です。
聴講に来られて、後ろの方で聞かれていた「高松市役所の東原次長さん」へマイクが。

高松市 市民政策局 東原利則次長。予定にないご登壇です。
高松市のコミュニティ制度についてと、地域提案型の補助事業「ゆめづくり推進事業」について説明。

続けて、高松市市民活動センターの吉田センター長が、関連する助成制度を補足紹介すると、
思わぬところから反響が。
「これはスゴイ。小豆島では使えないですか」(小豆島を拠点とする眞鍋副塾長から)
~小豆島を含む高松広域都市圏を対象とする制度もあるそうです。
「高松に拠点がないと使えないんでしょうか」(立て続けに、高知県室戸市を拠点とするプレゼンター蜂谷さんからも 笑)
~こっちは、サスガに難しそう でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<一般社団法人 うみ路>

続いて、室戸市からお越しいただいた、蜂谷潤さん。
岡山市のご出身で、海が好き。海洋研究をやっていて地元に近い高知大学へ進学。
実際に、海に研究フィールドを持つ研究室に入ったら、
そのフィールドが室戸市で、海洋深層水を使ったアワビや海藻養殖の研究をやることになります。
室戸へ通って研究していた蜂谷さん、
考えていたアワビの研究をビジネスプランにまとめ、学生コンテストに応募したら、全国大会で文部科学大臣賞を受賞。
メディアに報道され、地元の人たちの目が、“室戸に来てるよく分かんない大学生”から“室戸のために頑張ってる子”に変わって、気づけば室戸へ移住。
移住後は、地元の人から具体的な課題が聞けるようになり、
大量に捕れるけど鮮度低下が早くて捨てている「ソウダガツオ(メジカ)」をなんとかできないか、と。
地元だけで考えていてもダメだと、室戸外から、料理人、デザイナー、若手社会人を呼んで、漁協の漁師さんと交流したり、
東京の飲食店で、料理してもらったりして、コンフィという調理法と出会い、
ホテルの厨房を借りて、地元のお母さんたちとメジカのコンフィをつくっているそうです。
使ってくれてる料理店へ行って、お客さんが食べてるのを見ると、お母さん、すごい喜んでくれる。
たいしたお金になってないんですけど、目指すところは、売り上げよりも<最大のHAPPY>。
そして、自分のエネルギーは<ワクワクし続ける>こと。
これに<必要とされる>ことが加わって、エネルギーが持続できてるんです。
「地域の課題解決」っていうと、重いじゃないですか。
答えを狙うんじゃなく、自然に生まれてくる<自分やみんなが“ワクワク”すること>をやっています。
と話してくれた蜂谷さん、ほかにも自然発生で、いろいろな事業が動きだしているそうです。
「アワビや海藻の事業化、メジカの利用、お母さんの出番づくりとか、いくつものマイプランのカタマリですね」と、尾野塾長のコメントです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ところで、第1回の会場、高松藩松平家の菩提寺、「法然寺」の本堂をお借りしました。


この後、住職さんにもお話いただき、

後半は、2つのグループに分かれて、グループワーク。
各塾生がマイプランをプレゼンし、グループ毎にディスカッション。

そんな皆さんを見守る、本堂の「葵のご紋」の灯り。
そして交流会へ向かいます。

本堂を出てすぐの交流会場。コチラもお寺の施設をお借りしました。
眞鍋副塾長(右)、人見コーディネータ(左)、大人気。


さて、次回(第2回)は11月15日(土)、
5W1Hを意識してマイプランを考えることになりました。
尾野塾長が、次回の案内の時に言われていましたが、
仏生山の皆さんも、室戸の蜂谷さんも同じようなことを言われたように思います。
「地域で何かする」のでなく、「話して反応した人と楽しくやる」(=輪が広がっていく)
でやっていきましょう♪
川井(サブ・コーディネータ、四国経済産業局)

2014年10月07日
スキルアップ特別講座~技を身につけ、みんなを笑顔に~
趣味や特技を活かしてボランティア!!
訪問ボランティアやイベント集客などに
人気のバルーンアートを取り入れよう!
今回は、クリスマス用バルーンなど季節に合った作品を作ります。

開催日時:平成26年11月7日(金)13:30~15:30
開催場所:高松市番町一丁目5-1 四番丁スクエア1F会議室
対 象:市民活動団体、市民活動に関心のある方など。
親子での参加も可
定 員:20名
参 加 費:材料代として300円
準 備 物:なし
申込締切:平成26年10月31日(金)